kintone×QRコード活用術:施設介護向けアプリパックでの実践例

現場とkintoneをつなぐ手段として、PulsarWorksでは「3つのQRコードタイプ」の活用を解説しています。こちらの記事をご覧ください。

今回は、kintoneアプリストアの「入居者ケア管理パック」を例に、QRコード運用に向けてどのような準備を行い、どう活用するのか、具体的なイメージをご紹介します。

入居者管理アプリを「情報のハブ」に

この運用の核となるのは、入居者管理アプリです。入居者に関する情報を集めていく拠点(ハブ)として整備します。

QRコードは、そのハブへの「入り口の一つ」です。アプリを探したり名前を検索したりする手間を省き、必要な情報へすぐにたどり着けます。

1. 事前準備:QRコード運用のためのアプリを整える

まずはアプリストアからベースとなるアプリパックを追加し、そのままでは困るところを変更します。

  • フィールドコードの最適化:初期状態の「文字列__1行_」や「ラジオボタン」といったフィールドコードを、フィールド名に合わせたわかりやすい名称に変更します。
  • 「入居者ID」の設定:運用に不可欠な一意のIDを新設し、「必須項目」「値の重複を禁止する」にチェックを入れます。

これで土台の準備ができました。

2. 基本の運用:まずはベッドサイドのQRコードから始める

利用するQRコードのタイプ:参照ページアクセス型

入居者管理アプリの各入居者のレコード詳細画面URLをQRコード化し、シールとしてベッドに貼り付けます。いつもの巡回でも、急な呼び出しで駆けつけたときでも、スマホのカメラでこのQRコードをさっと読み取るだけで、kintoneの該当ページへ直接アクセスできます。同姓同名や似た文字のお名前を検索する手間なく、この方特有の情報や直近の申し送り、これまでの履歴をすぐに確認できます。

💡 ダイレクトラベルプリント for ブラザーなら、kintoneから簡単にラベル印刷ができます。

アプリアクション:「確認」から「記録」へのスムーズな連携

情報の確認から、スムーズにケアの記録へ。

kintone標準の「アプリアクション」機能を利用し、入居者管理アプリの詳細画面から、ワンタップでケア記録アプリの新規追加画面へ遷移できるようにします。入居者の情報が入力された状態でフォームが開くため、スタッフは「誰の記録か」を入力・検索する手間を省き、ケアの内容だけを素早く記録できます。

3. 拡張その1:記録のデジタル化を増やす

利用するQRコードのタイプ

  • 登録ページアクセス型:部屋の入口など
  • 値読み取り型:入居者名札に

基本の運用に慣れてきたら、新しい業務へアプリを拡張してみましょう。ここでは「レク記録」アプリを新規導入するイメージをご紹介します。

レクリエーション会場の入口には、登録ページアクセス型のQRコードが貼られています。スタッフが会場に到着し、入口のQRコードを読み取ると、登録作業開始。

💡 クエリパラメータ連動プラグインなら、あらかじめ指定した情報が自動でセットされた状態で登録画面を開くことができます。

参加者ひとりずつの記録は、名札にある値読み取り型のQRコードを読み取って対象者を特定し、実施した内容を記録して保存。似た名前の方と混同することなく、確実に登録できます。

💡 かんたんコードリーダー for kintone なら、バーコード・QRコードを読み取るだけで値がkintoneの入力欄へ直接入力され、手入力や転記の手間を省けます。

4. 拡張その2:専用アプリで分担する

利用するQRコードのタイプ

  • 登録ページアクセス型:バイタル測定用ワゴンに
  • 値読み取り型:入居者名札に

毎日繰り返す作業は、専用アプリとして切り出すことで入力項目を絞り込み、作業をシンプルにできます。ここではバイタル測定を例に見ていきます。体温・血圧など必要最小限の項目に絞った専用アプリを用意すれば、開いた画面がいつも同じ、入力箇所に迷わない——ひとり分の記録にかかる時間がぐっと縮まります。

バイタル測定用のワゴンそのものに登録ページアクセス型のQRコードを貼り付けます。測定開始時にワゴンのQRコードを読むと、バイタル記録アプリの新規入力画面が起動します。

ワゴンを押しながら各部屋を回り、入居者の名札(値読み取り型のQRコード)を読んで対象者を特定し、測った体温や血圧をその場で入力して保存。次の部屋へ進み、同じことを繰り返します。

💡 かんたんコードリーダー for kintone なら、バーコード・QRコードを読み取るだけで値がkintoneの入力欄へ直接入力され、手入力や転記の手間を省けます。

まとめ:現場のアクションとkintoneをつなぐ

アプリストアの基本パックからスタートし、少しの事前準備と「3つのQRコードタイプ」を組み合わせるだけで、現場の情報共有は軽やかになります。

今回はアプリパックをもとに解説しましたが、kintoneのアプリ設計やQRコードのタイプ選びは、現場の作業の流れ次第です。入力の負担を軽くするために、既存のアプリに合わせるだけでなく、フローそのものを見直すことも選択肢の一つです。

🧩 QRコード活用を支える kintone プラグインのご紹介

QRコードの発行や読み取りをはじめ、kintoneを使った現場業務をさらに便利にするプラグインをご紹介します。

※「QRコード」は株式会社デンソーウェーブの登録商標です。

お問い合わせはこちら