2026年9月26日 / Aquarius 3.0 リリース

Aquarius 3.0 を公開しました。AI と話しながら、kintone の仕事を進められます。

3.0 の目玉はチャットです。これまでの Aquarius は「ファイルを渡す → 読み取り結果が出る」で一区切りでした。3.0 では、その先を会話で続けられます。何が変わるのか、どう使うのか、見積の仕事を例に書きました。

着物姿のひやしたぬきがノートパソコンの前で、水瓶のマスコットと吹き出しで会話しているイラスト

こんにちは、PulsarWorks です。kintone の AI 入力アシスタント「Aquarius」の 3.0 を公開しました。2.x の細かな改善を重ねてきたこの一年で、いちばん大きな版です。

3.0 で加わったのは、AI とのチャットです。いつもの丸いスキンの横に「チャット」のボタンが増え、押すと会話の画面が開きます。そこで AI に頼めることが、これまでとは質的に違います。

チャットは有償版の機能です。読むより触るほうが早いので、14 日間の無料トライアルをどうぞ。有償版のすべての機能をお試しいただけます。

チャットで、何が変わるのか

これまでの Aquarius は、ファイルや画像を渡すと、AI が読み取って kintone のフィールドに入力候補を並べる、というものでした。便利ですが、一回きりです。候補が気に入らなければ、もう一度渡し直すしかありませんでした。

3.0 では、読み取ったあとに「ここは別の書き方で」「この項目は空で」と続けて頼めます。白紙から「お礼のメール文を考えて」と相談を始めることもできます。ファイルを添えて「この注文書の内訳を要約して」と聞くこともできます。

そしてもうひとつ。AI が、kintone アプリの中のデータを読めるようになりました。「今月の受注は何件?」「取引先ごとの合計は?」と聞くと、AI があなたの見られる範囲のレコードを読んで答えます。ほかのアプリも探せます。読んだ結果は、そのまま入力候補にできます。

kintone の見積アプリの新規レコード画面。右下の丸いスキンの横にある「チャット」ボタンを押すと、画面の右側にアクエリウスのチャットの板が開いている

パソコンでは、画面の右側に板として開きます。後ろの kintone の画面はそのまま触れるので、レコードの値をコピーして会話に貼る、ということができます。スマートフォンでは全画面で開きます。会話は複数を切り替えられ、長くなれば AI が要約して畳みます。

AI は読むだけです。チャットからレコードを直接書き換えることはありません。読んだ結果は入力候補として差し込まれ、保存するのはあなたです。ここは 2.x までの Aquarius と同じ考え方です。

たとえば、見積を作る仕事

言葉で説明するより、ひとつの仕事を通して見るほうが早いと思います。見積を一枚起こす、という仕事で考えてみます。

顧客リストのアプリを開いて相手を探す。前に出した見積を開いて、数量や単価を見比べる。見積アプリに戻って転記する。送る前に、この相手にいつ、いくらで出したかを確かめる。アプリを行ったり来たりする、あの仕事です。3.0 の Aquarius なら、この往復をひとつの会話で進められます。

相手を探して、宛先に入れる

見積アプリで新しいレコードを開き、チャットにこう頼みます。

「顧客リストアプリから『株式会社瀬戸内印刷』を探して、会社名・担当者名・住所を、この見積の取引先名・取引先担当者・取引先住所の入力候補にして」

AI は顧客リストのアプリを探し、項目の構成を読み、該当する顧客を検索して、会社名・担当者名・住所を見積の宛先フィールドの入力候補として並べます。候補を選んで適用し、保存するだけです。顧客リストの画面を開く必要はありません。「担当者は姓だけに」「住所は都道府県から」と、候補を見ながら直せます。

動画:チャットに頼むと、AI が顧客リストアプリを探し、レコードを読み、3 つのフィールドに候補を並べます。候補を押すと値が入ります(57 秒、音声なし)。

前に作った見積に似たものを作る

同じ商品構成で、数量や相手だけ違う見積。前のレコードを開いて、一行ずつ写していませんか。

「株式会社瀬戸内印刷宛ての最新の見積を読んで、同じ明細の構成で数量だけ 20 にして、この見積の明細と、案件名・取引先名・取引先担当者・取引先住所の入力候補にして」

AI は見積アプリの中から該当するレコードを探して読み、案件名や宛先と、明細の品目・単価・数量を入力候補として並べます。数量は指示どおりに変えた上で。元の見積は変わりません。明細の候補は「3件のデータ」のようなボタンになり、押すと表に行がまとめて入ります。「納期は来月末に」「備考は空で」と続けて細かく指示することもできます。

動画:最新の見積を読んで、案件名・宛先・明細の候補が出ます。明細の候補を押すと、数量 20 の 3 行が表に入り、計算も動きます(63 秒、音声なし)。

この相手に、前に送った見積を探す

送る前に、この相手にいつ、いくらで出したかを確かめたい。一覧の絞り込みを組むより、聞くほうが早い場面です。

「株式会社瀬戸内印刷に今年送った見積を、見積日の新しい順に読んで、案件名・見積日・合計を一覧にして」

AI は見積アプリを読んで、該当する見積を表にして返します。読んだレコードは「レコードを読みました」の畳んだカードになり、押すと中身が開きます。そのまま「この 2 件の合計は?」「去年までを含めると全部で何件?」と重ねて聞けますし、「その見積の明細を、この見積の候補にして」と、探した結果を種に入力へつなぐこともできます。

動画:今年の見積が表で返り、続けて合計と件数を聞くと、AI が数えて答えます(57 秒、音声なし)。

見積を例にしましたが、やっていることは「探す」「読む」「見比べる」「候補にする」の組み合わせです。受注管理でも、案件管理でも、日報でも、同じように使えます。ここから先は、実際に触っていただくのが早いと思います。14 日間の無料トライアルを申し込むと、折り返しライセンスキーをお送りします。

ほかにも、こんな頼み方ができます

お使いになる前に、知っておいてほしいこと

Aquarius のセキュリティ

チャットでアプリの中のデータを読めるようになったぶん、「どこへ何が送られるのか」は気になるところだと思います。Aquarius の考え方は 2.x から変わっていません。データの流れは最短に、権限は kintone のまま。

生成 AI には、お客様の API キーで直接つなぎます

読み取りやチャットの内容は、お使いのブラウザから OpenAI / Google / Anthropic の API へ直接送られます。PulsarWorks のサーバーは経由しません。各社とも、API で受け取ったデータはモデルの学習に使わず、第三者に提供しないと定めています(OpenAI / Google / Anthropic)。どの AI を使うか、どのキーを使うかは、お客様が設定画面で決めます。

例外は 2 つだけです。ライセンスキーの確認のために PulsarWorks のサーバーへ問い合わせますが、レコードや会話の内容は送りません。Word / Excel / PowerPoint のファイルを読ませるときは、PDF に変換するために PulsarWorks の変換サービスを通ります。変換が終わったファイルは残しません。

kintone の権限を、そのまま使います

Aquarius は、いまログインしている人のセッションで動きます。AI が読めるのは、その人が kintone で見られるアプリとレコードだけです。権限を広げることも、狭めることもしません。ほかのアプリを探すときも同じで、見られないアプリは見つかりません。

チャットからレコードを直接書き換えることはありません。読んだ結果は入力候補として差し込まれ、保存するのは利用者です。会話は保存されず、画面を離れると消えます。

だからこそ、社内のルールが要ります

裏を返せば、誰がどのデータを AI に渡せるかは、kintone のアクセス権と社内のルールで決まるということです。Aquarius を入れる前に、次の 3 つを確かめておくことをおすすめします。

アップデートの方法

新しい ZIP を kintone の「プラグイン」管理画面から読み込むだけです。入れ直しやライセンスキーの再入力は要りません。保存済みの設定はそのまま使えます。設定の保存形式は 2.2.0 と同じなので、万一のときはそのまま 2.2.0 へ戻せます。

有償版は 6,600 円/月(税込)、1 ドメインごと。トライアルも、そのあとのご購入も、下の申込フォームからどうぞ。ご不明な点は、お気軽に PulsarWorks までお問い合わせください。

まずは14日間、無料でお試しください

お申し込みいただくと、折り返しトライアルのご案内をお送りします。ご購入のご相談、その他のご質問もこちらからどうぞ。